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5月25日(日) シンポジウム「多文化共生社会におけるケアワークの未来」
グローバル社会の波が押し寄せ、人、モノ、金の移動がかつて以上に盛んになり、国境線はますますあいまいなものとなりつつあります。そんな多文化社会の到来とともに、多様な価値観を認めあう倫理が私たちにますます求められているが、その反動として旧弊な排外主義やナショナリズムに安心感を求めて飛び込む人々も少なくありません。
一方政府は少子高齢化に伴う労働力不足を補うため、外国人労働者の受け入れに積極な姿勢を示すこともあり、多くの日本人が回避する3kワークなどを途上国からやってきた人々に押しつけようとしています。また一連の構造改革などを通じて社会保障費の削減が強引に推し進められてきており、北九州市で起きた餓死事件に見受けられるように、社会的弱者の生存さえ危ぶまれるような状況になってきてしまいました。
そんな中、誰もが共に生きられる共生社会の実現のために大きな役割を果たすケアワーカーの労働条件は劣化の一途をたどっています。超高齢化社会の到来や障がい者の社会参加が進み、ケアの需要はますます増えているにも関わらず、離職率の高まりやこの仕事を新たに始めようとする人々は年々減少し、現場は深刻な人材不足に陥っています。
それに対して政府はアジア各国とEPA協定を結び、外国人の受け入れによって人材不足を補おうとしており、それはケアワーカーの労働条件をさらに押し下げる圧力になる可能性すらあります。しかし、グローバル化の進展や超高齢化社会の現状を見据えると、他の先進国同様ケアワーカーの多国籍化は不可避的なのでしょうか。私たちはこのような事態について真剣に考えていかねばならないでしょう。
以上を踏まえ、様々な視点からケアワークの現在そして未来について多角的に検討し、障がい者や外国人などに背を向ける排除型社会に抗し、新しい多文化共生社会の実現の行方を探っていきたいと思います。
- 13:30 オープニング
- 13:35 スピーチ1 安積遊歩(カウンセラー)
- 『ケアワークへの招待~豊かなつながりを求めて』
- 14:05 スピーチ2 宣元錫 (中央大学総合政策学部兼任講師)
- 『介護分野の外国人政策とその課題』
- 14:35 休憩(15分)
- 14:50 スピーチ3 福島みずほ(参議院議員)
- 『平和な福祉社会の実現に向けて~格差社会の果てに~』
- 15:20 シンポジウム『多文化共生社会におけるケアワークの未来』
- 司会:西中誠一郎(ジャーナリスト)
- パネリスト:加藤みどり(立川在障会)
- 白崎朝子(介護福祉士)
- 高浜将之(グループホームのがわ・ホーム長)
- 三島佳子(介護グループふれあい・代表理事)
- 16:00 質疑応答
- 16:20 APFSユニオンの紹介
- 16:25 クロージング
- 日時:2008年5月25日(日)
- 13時30分~16時30分
- 場所:日本教育会館901会議室
- 入場料:1000円
- (※介助者無料。ただし資料が必要な方は別途1000円頂きます。)
- 主催 APFSユニオン 協力 APFS
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