活動報告
APFS労働組合 第5回定期大会 その1
2011年10月30日(日)14:20~15:20板橋グリーンホールにおいてAPFS労働組合第5回定期大会が行われた。
来賓の方々も含め出席者は50数名におよび、厳かな中にも熱気に満ちあふれた。
大会の開会に先立ち、先ずは議長と書記の選任が行われた。議長には三木、書記には軽部が推薦され、拍手をもって承認された。
役員の信任
就任した三木議長から、第5回APFS労働組合定期大会の開会が宣言され、まずは友誼団体、全統一労働組合と(特活)A.P.F.S.から寄せられた連帯アピールが代読された。その後次期役員の候補者が紹介された。引き続き、候補役員の信任投票が行われ、組合員数65名中出席者は33名であったが、欠席組合員の委任状も届いており、圧倒的多数の信任票を獲得し次期役員が決定された。次期役員は以下の通りである。
- 2011~2012年度 APFS労働組合執行委員
- 執行委員長 山口 智之〈専従〉
- 副執行委員長 三木 譲(準専従)
- 書記長 TIN MAUNG NYO
- 書記次長 軽部 哲雄
- 教宣部長 青池 憲司
- 会計 鈴木 江理子
- 会計監査 中野 英幸
- 会計監査 関根 美子
- ビルマ連絡会 TIN SEW WIN
- ビルマ連絡会 ZAW MYO OO
- ビルマ連絡会 NANG KHAN MO HTUN(MOMO)
- パキスタン担当 NAQUI SYED REHMAN
- 協力弁護士 萩尾 健太
その後、選出された役員は前面に並び、簡単に自己紹介を行った。
挨拶をする役員それぞれに満場の拍手がおくられ、再度の信任が確認された。
議案の概要
次に、再任された山口執行委員長の就任挨拶があり、引き続き議事の提案も行われた。議案書は日本語で書かれていたため、日本語に熟練していない組合員にも理解できるよう口頭で説明したが、懇切丁寧な説明であったことは言うまでもない。
山口執行委員長の提案の概要は次の通りである。
先ず、第一号議案でもある「一年間を振り返って」、未曾有の大災害となった東日本大震災〈2011年3月11日〉に触れ、組合員の約95%が外国籍住民であるAPFS労働組合にも大きな影響をもたらしたと語った。
計画停電に便乗した不当な解雇や雇い止め、休業手当を支給しない自宅待機などにより、労働相談が急増し、多くの移住労働者がAPFS労組にやってきたからだ。
そのため3月18日には「緊急声明」を発表し、
- ① 臨時シェルターとして事務所を解放
- ② 労働相談以外にも出来うる限りの移住労働者支援
- ③ チャリティーイベントへの協力
を実行し、また組合として脱原発の態度を明確に表明してきた。
こうした中で「使い捨ての労働力」としてしか認識していない悪質な経営者に対しては当該労働者と共に社前抗議活動なども行ってきた。残念ながら、このような争議は増加の一途を辿るばかりである。
それゆえ、これからも組合員一丸となってAPFS労働組合として不当な経営者に立ち向かい、移住労働者の権利を勝ちとるため、前進していかねばならないと訴えた。
第二号議案の「現状と今後の方針」においては、増加する争議行動を実効性あらしめるため「争議行動委員会」を組合内に設置することを提案。また、「代行主義」に陥らないためにも、争議(団交)には当該労働者の出席が前提であると強調した。
また、労働組合にとっては相互支援できる友誼労組、団体が不可欠であるとして、そうした組織との交流・共闘をこれからも追求していくことを確認した。
第三号議案は「決算報告」である。
議案書の支出と、収入の内訳の概略を説明したのち、中野会計監査員から「決算報告には誤りがない」との監査報告をうけた。
最後に山口執行委員長は、財政状態が厳しいので組合費は確実に納入すること、ドネイションもよろしくお願いしたいと強調し、提案を終えた。
山口執行委員長の以上の提案をうけ、三木議長が出席者に承認の確認をしたところ、満場の拍手で異議のないことが表明された。
よって、議決事項については全て承認され、恙無く議事を終了した。
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