#42 by yamatomo / 2011.11.09
活動報告

APFS労働組合 第5回定期大会 その2

引き続き、お出でいただいた来賓の方々からご挨拶をいただき、大会はいやがうえにも盛り上がった。ご発言いただいた順にその団体名、発言された方のお名前と発言内容(要約)とを以下に紹介する。

・府中緊急派遣村労働組合  野田さん

第5回定期大会、おめでとうございます。私たちの組合はまだ3年目で2009年2月に地域の仲間とともに立ち上げた。私たちの組合の大会にもAPFS労組から2人参加いただき、連帯の挨拶もいただいた。私たちの組合は3.11以降福島県の南相馬市でも活動。

首切りがどんどん多くなっている、「労基法を守っていたら、うちはやっていけない。うちはそんなの関係ない」と言う経営者が多いのも事実だ。大震災で大変になったとして、労働者の権利を奪っている。最後に3つお話ししたい。

① 学校事務職員労働組合神奈川の4人が不当逮捕された。労使交渉への弾圧である。

② 反原発の取り組みを多くの人と進めていかねばならない。今すぐストップさせるためにも様々な行動に取り組んでいきたい。

③ 年末困り事相談室を12月17日~18日に行うので、是非ご参加いただきたい。

・自治労埼玉県本部公共サービス民間労組協議会   津川さん

この大会には3回出席している。私たちの組合にも山口執行委員長とビルマの方が挨拶に来られた。私たちの組合は自治労と名乗っているが公務員ではなく、公共施設で働いている普通の会社の民間人である。毎年、競争入札をやらされていて雇用を守れるかどうかという問題もある。

私たちの組合では、差別・排外主義に反対するという方針を新しく一つ付け加えた。自治労埼玉の方針にも外国人と連帯していこうとあるが、なかなかできていない。当面は、労働争議があったときは出来だけ駆けつけ、一緒にやって行きたいと思っている。

・横浜シティユニオン    加名義さん

(APFS労組の組合員の)皆さんの気持ちに好感というか共感を抱いている。

横浜で活動しているが、中国人の相談も結構ある。外国人研修生実習生というのがあって最低賃金で、産業廃棄物処理施設で働かされている。日本に来て最低の条件で働かせられている。そうした根っこには差別がある。

横浜と板橋の大山では距離はあるが、電話1本、FAX1本で共に行動するために来ます。

・難民を支援し連帯する会    旭さん

日本の場合、(難民問題で)収容所に入れられる。むしろ監獄よりもひどい、監獄は何年と分かっているが、収容所の場合はいつ出られるかわからない。もう1つは日本の場合、(難民として)年間30人位しか認定されない。

(難民を支援し連帯する会は)2004年クルド人家族が国連大学前で座り込みをしたという経緯の中から成立した。そうした中でAPFS労組とも知り合った。今はナイジリア人の支援活動もやっている。

差別、首切りは日本社会の根本的な問題。原発問題も含め、今後も一緒にやっていきたい。

・MOE THAUK KYE(モータウチェ)   ソー ウィン シンさん

APFSとモータウチェは8年位繋がっている。APFS労組はみんなのためにやっているので、私たちも心から応援している。みんなのためにも労働組合のためにも一生懸命頑張ってほしいと思う。

・AUN(在日ビルマ連邦少数民族協議会)    ゾーミンカイさん

(英語で挨拶:通訳は三木議長)この組合の大会で話す機会をいただき、ありがとうございます。APFSとの付き合いは10年になる。外国人が直面する様々な困難に対してAPFS労組と共に闘ってきた。特に外国人の仲間が直面する問題として賃金不払い、割り増し賃金が払われない、首切り等がある。

一方で、母国の問題として軍事政権の問題がある。日本の多くの人がAPFS労組のように関心を寄せてくれることを望んでいる。現在ビルマは民主化を進めていくというメッセージを出しているが、多くのビルマ人はすごく心配している。現在もなおたくさんの政治犯が収容されている。このような状況の中で日本がビルマへのODAを決めたことには、憤りを感じている。許せるものではない。米国もEUもまだそのような措置を取っていない中で危惧を感じます。

最後に、APFS労働組合に感謝と連帯の気持ちを表したい。

・SND-JAPAN(在日シャン民族民主主義会)    サイシーワンさん

シャン民族です。日本に来て4年になるが、日本語がまだちょっとうまく話せません。2008年に日本に来て難民申請をした。

APFS労組とともに、どういう活動でも、一生懸命やりたいと思う。

・アディアベバ・エチオピア協会   アベベさん

APFS労組には大変お世話になっています。山口さんの力を込めたメッセージを聞いた。私たちも頑張りますのでよろしくお願いします。

・地域と労働運動    記者 米田さん

APFS労組大会に初めて参加したが、みなさんが一致団結しているのを感じた。我々も記事を書く上でモチベーションが上がる思いだ。

今後とも引き続きよろしくお願いします。

以上で来賓の方々の挨拶が終了し、最後は参加者全員で「団結がんばろう」を書記長のティンマウンニョさんの音頭で唱和して今大会を成功裏に締めくくった。

その後は全員で記念写真を撮り、第5回定期大会の全ての日程が終了。場所をかえて組合員手作りのビルマ料理やエチオピア料理を皆で堪能した。

2011年10月31(月)

報告:書記次長 軽部哲雄

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