活動報告
APFS労働組合第六回定期大会報告
2012年11月18日(日)14:45~16:30、板橋グリーンホールにおいてAPFS労働組合第6回定期大会が行われた。今年で6回目を迎えた今大会は、組合員はもとより多くの来賓の方々の参加もあり、会場は熱気に包まれた。
大会の開会に先立ち、先ずは議長と書記の選任が行われた。議長には三木、書記には軽部が推薦され、拍手をもって承認された。
連帯のアピール
就任した三木議長は第6回APFS労働組合定期大会の開会を宣言し、まずは友誼団体から寄せられた連帯アピールの代読をした。以下が、第6回定期大会に祝辞とメッセージをお寄せいただいた団体である。
- 自治労埼玉公共民間労組協議会
- 特定非営利活動団体 ASIAN PEOPLE`S FRIENDSHIP SOCIATY(A.P.F.S)
- 神奈川シティユニオン
なお、ご協力を頂いている萩尾健太弁護士からも「外国人労働者の権利を擁護して奮闘する貴組合のますますの発展を祈念しております」とのメッセージをいただいた。
次期役員の選出
その後、次期役員の候補者が紹介された。引き続き、候補役員の信任投票が行われ、組合員数60名中出席者は34名で欠席組合員の委任状も届いており、全組合員の信任を得て次期執行部が決定された。その後、選出された役員は前面に並び、簡単に自己紹介を行った。挨拶をする役員それぞれに満場の拍手がおくられ、再度の信任が確認された。
議事の提案
次に、再任された山口執行委員長の就任挨拶があり、引き続き議事の提案も行われた。山口執行委員長の提案の概要は次の通りである。
改定入管法に反対していく
先ず、この1年間を振り返って次のように述べた。
本年7月9日に入管法が改定され「在留カード」が新設されたことにより、移住労働者や外国籍住民が選別・管理強化の脅威にさらされている。当組合は移住労働者の立場に依拠し、こうした「改悪」そのものである改定入管法に反対していくことを表明したこと。
他労組・他団体との共闘関係も深化
次に、これまで当組合は幾つかの友誼団体と親交を重ね、相互協力体制を築いてきたが、とりわけエチオピア人当事者団体である「アディアベバ・エチオピア協会」とは今まで以上に関係を深め、エチオピア大使館への抗議デモには全面協力し、その関係を更に深めてきた。また、他労組との関係では「マーチ・イン・マーチ」に参加したり、府中緊急派遣村労働組合やフリーター全般労働組合との三労組合同電話相談会開催を決定するなど他労組・他団体との共闘関係も深化させてきたこと、などである。
「APFSアクション」
最後に今後の方針として、本年度から月に1回定期的に複数の労働争議を行う「APFSアクション」を毎月第2金曜日に設定する、とした。ついては当事者はもちろん、組合員全員の参加をお願いしたいとした上で、「APFS労働組合全員で闘い、全員の勝利を勝ち取りましょう!」と力強く訴え、執行委員長からの一年の総括と今後の方針が提起された。
決算と予算
引き続き会計担当からは前年度の決算報告がなされ、それを受け中野会計監査担当からは「間違いない」との結果報告がなされた。最後に次期(次年度)の予算案が提出された。
以上の提案をうけ、三木議長が出席者に承認の確認をしたところ、満場の拍手で異議のないことが表明された。よって、議決事項については全て承認され恙無く議事を終了した。
連帯の挨拶
引き続き、お出でいただいた来賓の方々から心のこもった連帯のご挨拶をいただき、大会はますます熱気を帯びてきた。ご発言いただいた順にその団体名、発言された方のお名前と発言内容(要約)とを以下に紹介する。
1、府中緊急派遣村労働組合 野田さん
第6回定期大会、おめでとうございます。
皆さんは府中の3Kというのをご存知ですか。(府中)刑務所、(府中)競馬場、(航空自衛隊府中)基地の3つです。格差の拡大や生活保護者へのバッシングなどこの3年は悪くなる一方で、日本人にとっても厳しい状況が続いています。府中だけでやっているのではこうした状況を打開できないので、3組合が力を合わせて新しいことにチャレンジをします。それが合同電話相談会です。
12月17日~18日には「年末困り事相談会」もやっています。
2、フリーター全般労働組合 柴山さん
定期大会おめでとうございます。
11月23日に3労組合同の電話相談会をやりますのでよろしくお願いします。
私たちはアトックスの前で「原子力企業アトックスは指揮命令をしていた作業員への雇用責任を果たせ!」と声を上げ、その責任を追及しています。
3、茨城不安定労働組合 加藤さん
茨城は竜巻があったり、大地震の影響もまだ残っています。また茨城県の東海村には関東で唯一の原子力発電所もあります。県内は放射線量が高いが動くことができない、自分たちが今いるところで生活状況をよくしていかねばならない。私たちは遠方の水戸や下館の労働相談も受けています。
4、難民を支援し連帯する会 酒井さん
APFS労組第6回定期大会、おめでとうございます。
ビルマをはじめ全世界からやってきているAPFS労働組合の方々にはいろいろお手伝いを頂き、ありがとうございます。皆さんの活動は重要性をましています。私たちも励まされながら、難民の地位を改善するため頑張っています。
Workers of the World, Unite!
5、パルシステム関連労組協議会 金さん
パルシステムは商品を宅配している生協です。
組合の中で外国人労働者の問題をもっと日常的な活動にしたいと思っています。パルシステムでは例えばフィリピンバナナに代表される「民衆貿易」というのをやっている一方で職場の状況というのは、女性労働者への差別や賃金への差別などがあります。今私の職場では非正規労働者の組織も作りつつありますが、正規労働者との絡みもあります。男女とか正規・非正規とかの立場の違う労働者をいかに連帯させていくかが課題です。
6、在日本大韓民国民団東京北支部 姜さん
アンニョンハシムニカ。今日初めて参加しますが、いろんな国の人がいる、活動も大変だろうと尊敬の念を抱いています。日本社会で私が感じることは、国籍差別が強い国でコンプレックスを持たせているということです。
協力しあえることは協力していきたい。皆さん頑張って下さい。
7、AUN(在日ビルマ連邦少数民族協議会) ゾーミンカイさん
皆さんこんにちわ。APFS労組の大会にお招きいただきありがとうございます。
AUNはAPFS労組の協力を毎回いただいています、ありがとうございます。ミャンマーは民主化の道を歩み始め、改善の方向に向かっています。
日本の企業がミャンマーに進出するときミャンマーの人々のことも考えていただきたい。
8、MOE THAUK KYE(モータウチェ) ティン ティン ウインさん
私は1991年頃から日本に来ています。高田馬場近くでモータウテェ図書館を作りました。(日本にいる)ビルマの子供たちは、ビルマのことがよく分からなくなってしまうだろうと、それで本で知ってもらいたいと。私は軍事政権のせいで日本に来ましたが、日本で生活しているビルマ人のために活動もしています。私も分からないことがあるので、APFS労組に相談に乗ってもらっています。ビルマ人のためにいろいろやって下さってありがとうございます。
9、PMNS(Punnyagari Mon National Society) ウ ミン ミョウチさん
在日プンニャガリ・モン民族協会、というモン族のグループです。
いろんな国の方が集まり、この会で会えるのは嬉しい。どうしてモン族がここにきているのかを説明します(略)。 皆が同じ仲間だから力を合わせられる、これからも力を会わせてやって行きましょうということで、挨拶に変えさせていただきます。
10、アディアベバ・エチオピア協会 アベベさん
東京に事務所を構えています。APFS労働組合の力を借りてこれまでやってきました。
今日は本当におめでとうございます。これからもよろしくお願いします。
以上で来賓の方々の挨拶が終了し、最後は参加者全員で「団結がんばろう」を書記長のティンマウンニョさんの音頭で唱和し、今大会を成功裏に締めくくった。
以上で第6回定期大会の全ての日程が終了したことを報告します。
2012年11月20日 報告:書記次長 軽部哲雄
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