ニュース
始まりの終わりに -第9回定期大会報告- 執行委員長 山口智之
★ 大会報告
去る11月22日の日曜日、APFS労働組合第9回定期大会が開催されました。今大会は、以下に述べるように私たちにとって大きな変化をもたらす議案が組合執行部より提起され、これに対し中心的組合員の外国人労働者が、意見を述べ討議を深める形で行われました。それ故、例年ご招待させて頂いている友誼組合、友誼団体の来賓参加はなく、また討議参加を望まない組合員には無理に参加を要請せず、委任状提出の形式をとりました。集まった委任状と当日参加の組合員の無記名投票で「ストライキ権確立」と前年度を継承する「執行委員の承認」」が確認されたことをまずもって報告します。
★ 私たちを取り巻く状況は変わった
APFS労組が設立されて8年間。移住労働者、外国人労働者を取り巻く状況は時代とともに変わってきました。相変わらず組合へ寄せられる相談の多くは個別労使紛争に関するものですが、それ以外の日常生活相談(子どもの教育、結婚や離婚、高齢化による健康悪化や職探し等々)が激増しています。無論こうした問題は原則的に専門知識と経験を有する他団体を紹介することになるわけですが、定住化が進む外国人労働者に、これまでなかった類の「生活の悩み」が生まれているのは間違いありません。外国籍住民が生活者として抱える問題にもっともっと耳を傾けていかねばならないでしょう。そのためにも私たちは組合員間の連絡網を強化し、仲間たちのニーズを把握したうえで、問題解決の方途を探らねばなりません。何よりも当組合員が積極的に助け合いの精神を発揮し「一人がみんなのために、みんなが一人のために」行動する相互扶助組織を目指していくべきであると考えるのです。
APFS労組は今、「始まりの終わり」を迎えているのではないかと思います。労組としての「始まり」つまり労使紛争を重点としてきた組織的在り様が終わりつつあり、定住化する外国人労働者の仲間たちと共に生き、助けあう共同体の建設という第二章を迎える時期が来ているのではないかと予感しています。
★ 「私たちの場」を確保しよう!
そうした理念を現実化するために「私たちの場」、すなわち現在のAPFS労働組合事務所(板橋区大山の1LDKマンション)をより交通の便のいい、なおかつひと回り大きな場所へと移転することを私たちは決意しました。組合会議の場として、情報交換の場として、仕事づくりや文化交流の場として、新事務所を確保するということです。
時期的には2016年2月、場所は新宿区四谷を考えています。
事務所移転については今後、様々な問題をクリアしなければなりません。具体的に決定次第、改めて報告させていただきます。
いずれにせよ、私たちAPFS労働組合はこれまで以上の決意をもって時代の要請に応えていく所存です。今後とも私たちの歩みを見守っていただければ幸いです。
まえの記事 « | » つぎの記事 |